極道系ダーリン シリーズ 2
サイクルヤクザは潮を好む
著者/ 長野詩
イラスト/ サンバ前川
タグ: ほのぼの 思い込み 極道 体育会 男前 美丈夫 エッチふつう ヤクザ
大学生の準は、通学のため購入したクロスバイクがきっかけで、サイクルロードレースのチームにスカウトされる。チーム内で準が「先生」と慕うのが樋渡。知識も豊富で語学堪能な彼に憧れる準だったが、背中に傷を負っていたりと樋渡には謎が多く…? ある日、マニアックなAVを間違って樋渡に貸してしまった準は、そのプレイを実践されてしまい…!?
「僕は今、地球上で一番ドキドキしている男なんじゃないだろうか」
「俺も負けていないと思います」
樋渡の手を取り、自分の胸に持っていった。その鼓動に驚いたのか、樋渡は目を見開き……やがてこの上なく愛おしそうな表情で準を見つめた。
「僕とキスしただけでこんなにドキドキしたら、乗鞍岳で心臓がパンクしちゃうかな」
「さっきのキスに比べたら、峠ごときどうってことない気がします」
「二重の意味で……本気にしちゃうぞ? チームメイトとしては峠を攻めてほしいし、今は、僕に攻められていてほしい、って」
お互いの鼓動を重ね合わせるように抱きしめあいながら、いつしか相互愛撫をしていた。滾った器官を擦りあい、熱い吐息を絡める。
「教えた以上に……準くんが上手になっていく気がする」
「だって、樋渡さんのこと……すごく……」
熱を帯びた瞳で樋渡を見上げながら、準は呟く。
「すごく、好きだから」
「……準くん……っ」
脈打つ屹立をくっつけるだけで、放ってしまいそうな気がした。
頬を樋渡の肩に押しつけ、無理矢理呼吸を整えていると、樋渡が静かに身体をずらしてきた。
準のシャツをはだけてくちづける。
「こないだ、すごく恥ずかしがってたね」
「だって……っ……男がこういうので気持ちよくなるのって、なんか……ねえ」
「沽券に関わる? じゃ、キスして気持ちよくなってる僕は、もっと恥ずかしい男だ」
膨らんだ粒に歯をひっかけて、放して。ちょっと強めに刺激を加えたと思ったら、今度は舌全体でゆっくりと舐め上げた。
「あ、はぁ、あ……っ」