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夢に繋がれて

著者/ 伊郷ルウ

イラスト/ machi comaki

タグ: シリアス 契約 年の差 社会人 スーツ メガネ 年下攻め エッチ痛め 乳首攻め 会社 緊縛

真田路也は、一夜限りの相手・広瀬誠一に職場で再会して狼狽える。誠一は、路也の会社が新たに手がける商品のデザイナーだった! 保身のため十歳も年下の誠一に「あれはただの遊びだった」と言い放つ路也だが、「また抱かれなければ会社にバラす」と逆に脅されてしまう。従うしかない路也だったが、いざ再び抱かれてみると我を忘れるほどの快感に思わず…。


「あんた、こうされるのが好きなんだよな」
 裸で横たわる路也を跨いでいる誠一が、脱いだばかりのTシャツを捩り、手首にきつく巻きつけ縛り上げる。
「あうっ」
 グイッと両腕を引き上げられ、路也の胸が反り返った。
 路也にとっては両手の拘束だけで充分だというのに、誠一はご丁寧にも、Tシャツの端をベッドのパイプに結びつけた。
 完全に逃げることが不可能な状態に、路也は少なからず恐怖を感じている。だが、久しぶりの手荒な真似に、かつてないほど興奮しているのも事実だった。
 裸になって手を縛られた。たったそれだけのことで、下半身はただならない熱を帯び、露な股間は早くも自己主張していた。
「ホント綺麗な身体してるよ。女よりよっぽど綺麗だ」
 太腿の上にどっかりと尻を下ろしている誠一が、両手でなだらかな胸を撫で上げる。
 くすぐられたときにも似たゾクゾクする感覚に、路也は下腹を波打たせた。
「は……ふ……っん」
「あれからいろんな男とやってみたけど、あんたほど俺をワクワクさせるヤツは一人もいなかった」
 喋りながらも誠一は丹念に手のひらで肌をなぞっていく。ジッと見下ろす熱い視線に、路也の身体はどんどん火照っていった。
 保身のためにしかたなく身を委ねたにもかかわらず、淫らな身体はかつて味わった最高の快感を思い出し、激しく疼いていた。
「今の俺は手ほどきの必要もないくらい上手くなってる。たっぷり楽しませてやるよ」
 誠一は自信に満ちた顔で言ってのけた。
 あの夜、一から教えられ、躊躇いながら行為を進めていった初々しさは微塵も感じられない。今の誠一は紛れもなく、路也を支配する立場にいた。
「あうっ……」
 誠一が大きく左右に割った脚のあいだに入り込み、尻の奥へと手を入れてきた。
 乾いた指の先で蕾を擦られる。ゾワッとしたこそばゆさに、路也の尻が揺らめく。
「ああぁ……うううぅん……」
 喘ぎながらも路也の視線は誠一に釘付けになっている。
 自信たっぷりに言ってのけた若者に、自分はどんな扱いを受けるのか。怒りに任せ乱暴な真似をされるかもしれない。
 そうした恐怖は当然あるが、それとは裏腹に、忘れ得ない快感に期待してもいるのだ。
「ここん中だって、どうすれば気持ちよくなれるか、もうちゃんとわかってる」
 そう言った誠一が、わざとピチャピチャと音を立て、自分の指に唾液を絡ませる。
 わずかに頭を起こして、誠一を凝視している路也の視線が、ゆっくりと下へと落ちていった。
「はっ」
 ツプッと蕾を割って入った長い指が、なんの遠慮もなく奥深くへと押し進められる。
 唾液に濡れた指を受け入れる路也は、痛みなどこれっぽっちも感じていない。そればかりか、久しぶりに味わう感覚に、全身を震わせていた。
「ほーら、ここだろ」
 楽しげな声とともに、誠一の指が迷うことなく快感の源を捕らえ、グイと押し上げた。
「いっ……あああんんっ……くぅ……やぁああ……」
 指の先で一ヵ所だけを連打され、路也は腰を振って逃げまどう。
 身体の奥で湧き上がるのは快感以外のなにものでもない。だが、強烈な快感を生み出すそこだけへの容赦ない刺激は、同時に苦痛でもあるのだ。
 誠一の施した縛めはとても固く、そう簡単に緩まない。強制的に与えられる刺激から、逃れることはできない。
 その事実が路也に新たな快感を呼び起こす。逃れようもない状況に、全身がとろけそうになるのだ。
 苦痛と快楽の狭間を行き来する路也は、涙を滲ませながら甘い喘ぎ声をもらし続けた。
「ふあっ……うんんんっんっ……ぁあ……」
 額に脂汗を浮かべる路也に、指を深々と差し入れたまま、誠一はわずかにずらして身体を重ねてくる。
「もうイキそうか? そんなことないよな、あんたの一番好きな場所を、まだ虐めてないんだから」
 見下ろしながら囁いた誠一に、ペロリと乳首を舐められ、路也は仔犬のように啼いた。
「くふっ」
「感度抜群だな。最近、ここ噛んでもらってないのか? どうなんだよ、ん?」
「あぁ……もっと……強……く」
 譫言のようにつぶやき、路也は期待に身体を震わせる。
 すでに快感の海で溺れかけている彼にとって、乳首へ加えられる痛みは、深く深く沈むための決め手となる。
 だが、一度だけの経験でそれを記憶に留めている誠一は、すぐに望みを叶えてやるつもりはないようだ。
「答えろよ」
 またもやペロリと乳首の先端を舐められ、さらには差し入れられたままの指で、熟した快感の源を突かれ、路也が引きつった声をあげる。
「ひっ……あ……あの日が最後だ……」
「嘘をつくとためにならないぜ」
 一言ごとに軽い刺激が身体の奥、外に加えられる。
 あの夜、主導権を握っていたのは確かに路也だ。ところがどうだ、自分の思いのままになった青年に、今夜は一転して屈服せざるを得ない。
 だが、あの快楽の海に再び溺れられるのであれば、たとえ年若い男であっても服従するなど容易かった。
「本当だ……あれから誰にもさせてない……だから早く」

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