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居候は野蛮な王様

著者/ 松浦巽

イラスト/ 天点

タグ: コミカル 契約 社会人 スーツ 白衣 エッチふつう サバイバル ジャングル 住み込み

大宮建は姉の頼みで、姉の夫の従兄の日下静司を居候させることに。考古学の准教授の日下は、遺跡調査やフィールドワークも多く、学者というよりは日焼けして筋骨隆々のむさくるしい大男。しかもゲイだった! 家の中では顎で使われ、外では泥酔して警察から呼び出されと、マイペースな日下のせいで建は振り回されっぱなし。ある日、台風で停電した家の中で野宿のまねごとをするうち、自制心が決壊しそうになった日下に建は…。


 抜けるような青い空。
 あちこちでさえずる鳥の声に混じって、ときおり猿の吠える甲高い声が聞こえてくる。
 生い茂る木々は種類もさまざまで、絡みつく蔓植物や木の葉が日光を遮って、地表にまだらな模様を描いている。
 日本を遠く離れた中米のジャングル。
 その只中で二人きり、大宮建と男は、生まれたままの姿で抱きあっていた。
 男の武骨な指先が、建の肌をなぞり、形を確かめ、時間をかけて追い上げていく。
 駆け巡る快感に体をしならせ、建はこらえきれず声を上げる。
 体内の肉塊がどくんと脈打ち、またひとまわり大きくなるのを感じた。つながったところがさらに引き伸ばされ、甘い痺れが背すじを這い上った。
「あっ……ああっ」
 突き上げられるたびに、濡れた声が喉からこぼれる。
「ん……んっ……あ……っ」
 恥ずかしい。
 初めてなのに、こんなところで感じてしまう。
 だが同時に、感じられることがうれしくもある。
 男に見つめられるだけで、全身が熱くなった。触れられて溶けた体は、男の手の中で作り変えられ、新たな生命を吹きこまれて再生する。まるでこのときのために生まれたように、細胞の一つひとつが喜びに震え、男と混じりあって頂上をめざす。
「建……俺の建――」
 低い声で名前を呼ばれ、吐息で耳朶をくすぐられた。身震いすると体の奥をえぐられ、ぞくっとして力が抜けた。
 力強い両手で腰をつかまれ、性急なやり方で抜き挿しされる。
 激しい摩擦に内壁が悲鳴を上げ、だがそれもすぐに快感となる。
 打ちつけてくる動きに合わせ、知らずしらず自分でも腰を振りながら、建は夢中でいとしい男の名を呼んだ。
「くっ……日下……さん……っ!!」

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