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甘い衝動

著者/ 伊郷ルウ

イラスト/ 桜井りょう

タグ: シリアス 契約 社会人 スーツ 強気 エッチ濃いめ 会社

大手不動産会社に勤める志藤由希也は、駅前商業施設向けの新規飲食店テナントを探していた。由希也が目玉にと考えていたのは、人気のイタリアンレストラン。オーナーの結城敬一郎に、ぜひ出店を検討してもらおうと、由希也は店を訪れる。しかし客を装っての偵察がバレてしまい結城の態度が一転! 出店契約の条件に、由希也に身体を差し出せと言ってきて…。


「さすがにココを潰されたんじゃたまらないか?」
「やめっ……」
 股間のモノをグリグリと揉まれ、由希也はこめかみから冷や汗を流した。
「そんなに怖がるなよ。いい子にしてれば、ちゃんとココも可愛がってやるから」
 楽しげに言った結城は、その言葉どおり股間を掴む手の動きを和らげた。
 彼は同じ男だけに扱いは慣れたもので、指先を巧みに動かしながら、恐怖に縮こまっている由希也自身に柔らかな刺激を加えていった。
 それが男の手だとわかっていながらも、敏感な部分を心得た指先で撫で、擦られると、由希也の股間にはじんわりとした熱が生じ始めた。
「んっ……あ……」
 下腹の奥に広がっていく甘酸っぱい感覚に、思わず声をもらしてしまった由希也は、感じている己が許し難くギュッと唇を噛みしめた。
 けれど、顔をじっと見下ろしている結城が、もれ出た声を聞き逃すわけもなく、クッと唇の端を引き上げると、反応し始めた由希也自身にさらなる愛撫を加えた。
 結城の指先によって生み出されるのは紛れもない快感で、恐怖に萎えていたはずのモノはムクムクと頭をもたげていった。
 男に股間を嬲られて感じているのは、由希也にとって屈辱以外のなにものでもなく、こんなことはあり得るはずがないと、懸命に意識を股間から逸らそうとした。
「結城さ……ん」
「なんだ?」
「契約のこと……忘れないでくださいよ」
「美味しい思いだけして、しらばっくれるほど俺も悪人じゃないさ」
 結城は心配するなと笑ったが、手の動きを止めることはなかった。
 なんとか気を紛らわそうと話しかけてみたものの、絶えず動く結城の指先によって、股間はますます熱くなっていくばかりだ。
 それでも、黙っていれば意識は股間で蠢く結城の手に行ってしまうと思う由希也は、話を続けようとした。
「でも、どうし……ぅう……ん」
 すっかり張り詰めたモノを軽く上下に扱かれ、ズクンと下腹が疼いた由希也はどうにも我慢できずに、言葉半ばで吐息混じりの声をあげてしまっていた。
 結城は握った手を緩やかに上下させながら、ときおり親指の腹で敏感なくびれをクルリとなぞる。
 震えが走るほどの心地よさに、さらなる声をあげそうになったが、由希也はなんとかそれを言葉に変えた。
「どうして……僕の身体と引き替えに契約を……」
「どんな反応をするか見てみたかっただけだよ」
「えっ?」
 由希也は驚きのあまり、いったんは落とした頭を再び起こし、結城の顔を見返した。
「それなのに、あんたは馬鹿正直に条件を呑んだ」
「そ……んな……いっ……ぁあ」
 とんでもない事実を知らされ、由希也は言い返そうとしたものの、途切れることのない快感に言葉は最後まで続かず、またしても甘い喘ぎにかき消された。
 そればかりか、勝手に腰は浮き上がり、投げ出した足先がシーツの上で淫らな収縮を繰り返していた。
 由希也はあれこれ考えを巡らせたいのだが、押し寄せてくる快感にそれもままならなくなり始めていた。
「ほーら、いい感じで反応してきたぞ」
「はっ……うぅ」
 先ほどまでより強い力で股間のモノを上下に扱かれ、下腹の奥に痺れるような快感が広がり、由希也はその身を大きく仰け反らせた。
 股間から意識を逸らすことも、別のことを考えることもできない状態になりつつあるというのに、結城は手を動かしながら平然と元の会話へと戻った。
「まあ、本人が身体を張るって言うなら、俺も乗っかるしかないだろう」
 結城の言い草に由希也は悔しさでいっぱいになりながらも、再び襲いきた快感の荒波に言葉も出せないまま全身を震わせた。
「お互いにいい思いができるんだから、それでよしってことだ」
 結城は思う存分に楽しめればいいような言い方をしたが、あれほど頑なに出店を拒んでいた男の言葉とは思えず、由希也は納得ができなかった。
 けれど、そんな思いは股間で弾ける快感にあっという間にかき消され、代わりに湧き上がる射精感に意識のすべてが支配されていった。
「んん……っ……」
「ココ、弄られて感じてるんだろう? 我慢しないで声を出せよ」

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