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魔法のクスリのつくりかた

著者/ 玉原二区

イラスト/ machi comaki

タグ: シュール ファンタジー 人外 外国人 強気 意地っ張り 金髪 エッチふつう 村小屋 異国

森の薬草で薬を作るシェザクは、村長の息子・ヴィルラトに誘われ、村祭りで妖艶な人狼の舞を観劇する。翌日、体調を崩したヴィルラトに薬を飲ませると、いきなり豹変した彼にシェザクは押し倒されてしまう。この変貌は薬が原因!? はたして元に戻せるのか!?


「絶対元に戻してやるからな、そのためならばなんでもする……!」
(……次は毒抜きの薬を作らねば!)
 シェザクはベッドに背を向けようとした時。
 上着の背中のあたりを強く引かれた。
「うわっ……」
 予期せぬことに、シェザクは簡単に後ろに倒れてしまった。驚いて手を突こうとした時には、ヴィルラトに背中を受け止められていた。
「……っ、なんだっ!」
 気が付けば、ベッドに座ったヴィルラトの膝の上に座り、後ろから抱き込まれるような格好。シェザクは首を傾げつつ、意味もわからぬまま逃れようとした。しかしヴィルラトは放そうとしないどころか、その腕にはどんどん力が増していく。
(どうしたんだ、こいつは……)
 耳の後ろに生暖かい息がかかり、まさに獣のような息遣いを肌で感じる。
 尻の下に違和感をおぼえ、シェザクはギクリとした。
 自分の尻の下になにか硬いものがあり、それがグリグリと当たっている。
(ここここれは……)
 ヴィルラトの性器が起立して尻に当たっているのだ。そう気づき、シェザクは青ざめた。
(うわ……っ)
 シェザクは髪と目が黒いとは言え、他は正常な男性だ。同性のそんな部分を押しつけられれば当然拒絶もしたくなる。
 反射的に立ち上がろうとした。すると、両腕ごと体を締め付ける力がますます強まった。
 ヴィルラトの体温はとても高く、密着している時間が長いほど、そこの熱が服を透過して尻にじわじわと伝わってくる。
 そして心臓の音。
 背中に響くヴィルラトの鼓動はドクンドクンとやけに速くて、そのせいかシェザクの鼓動まで速くなってきた。
「……おい」
 返事がない。
「……おいっ、ふざけている場合ではない」
 その時、ビリビリと布が裂けるような音がした。シェザクは一瞬(なんの音だ?)と疑問に思ってから、自分のシャツを破られたのだと気づく。
 丈夫な被りシャツの前が、いとも簡単に縦に裂かれていた。
「……え?」
 次の瞬間にはシェザクの視界が一転、ベッドの上に横向きに転がされていた。ヴィルラトの膝がまるでシェザクの下半身を拘束するように乗っかってきた。
「おい、なんだ」

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