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極道系ダーリン シリーズ 3

ITヤクザは花嫁を弄る

著者/ 長野詩

イラスト/ サンバ前川

タグ: コミカル 契約 極道 オレ様 スーツ 男前 エッチ濃いめ ヤクザ

「かわいいし、イヤらしいし、お前は今日から俺専用になれ」。鍼灸師を目指す矢沢慧はストーカー被害に悩んでいた。バイト先の鍼灸院の客でヤクザの木暮知光に相談してみるとあっさり解決…したのだがその代償に今度は木暮から肉体関係を強要されることに!? 事あるごとに呼び出される日々に、いつしか木暮の部下からも姐さん扱いされて…。大好評の極道系ダーリンシリーズ!


「ヤクザにまるっきり無料でモノ頼むって事はないだろ? な?」
 おもむろに胸ぐらを捕まれ、顔をギリギリまで寄せられた。
 やっぱり話が甘すぎると思った――と思ってももう遅い。
 財布を開いて有り金を全て出そうとしたところ、その手を払いのけられ、壁に押し付けられた。
 顎をくい、と掴まれ、仰向けさせられる。
 身長差が二十センチ以上はあるだろう。慧は首筋に痛みを覚えたが、見据えられて抵抗できない。
「なるほど、こりゃおいしそうだ」
 言葉の意味がわからず、立ちすくむ慧に、木暮は言い放った。
「ストーカーが執着する理由がわかる……なんかこう、エロい事しかけたらどんな反応するんだろ? って興味をそそるタイプなんだよ」
 木暮の長い腕が壁に伸びたと思った瞬間、部屋の明かりが消えた。
 同時に、慧の唇が生暖かいもので塞がれた。


 暗闇の中、混乱する慧を抱え上げた木暮は微かに鼻歌を歌っている。
 なんで? 今の、キス? 男同士なのに?
 勢い良くベッドに放り出され、ベルトを外されて、慧はハッと我に返った。
「あ、あの」
「暗いとつまんねぇ。電気点けるぞ」
 ベッドの傍らにあるスタンドが点灯した。
 眩しさにぎゅっと閉じた瞼に、何かが触れた。木暮の唇だ。
「僕、こういうのって」
「慣れてなさそうだな。俺は構わねえぜ」
 僕は構う!
 言い返そうとした唇を、また塞がれる。
 今度は舌先が侵入する大人のキス。これから何をするか、予感させる類のキスだった。
 狭いシングルベッドの上で後じさったが、すぐ、壁に阻まれる。
「初めては好きな人じゃないとダメなの! ってタイプか? だったら」
 のしかかられる。木暮は片手で慧の両手首を掴み、軽々と封じた。
「今から好きになれよ」

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